子宮筋腫は手術やピルで治療できる

女性特有の病気の中に子宮筋腫というものがあります。これはその名の通り、子宮に腫瘍が出来る病気で、子宮を形成している筋肉の平滑筋の細胞が、異常に増殖することでできるものです。

子宮の病気としてはよく見られるもので、30歳以上の女性全体の4人に1人程度にはできていると言われています。まだ顕微鏡でなければ確認できないほど、成長していないとても小さいものも含めると、30歳以上の女性の4人に3人に見られるとも言われているほど、身近なものなのです。

子宮筋腫の治療法としては低用量ピルなどのホルモン治療、筋腫核や子宮摘出手術などがあります。

低用量ピル服用などのホルモン治療

  • 低用量ピル

    生理量が多い場合や生理痛などの場合には、低用量ピルの服用があります。低用量ピルでは排卵が抑制されるので、量や痛みが軽くなっていきます。

  • GnRHアゴニスト

    卵巣の機能を一時止めてしまう方法で、閉経と同じような状況になるために「偽閉経療法」とも呼ばれています。実際には閉経を迎えていないのに機能を止めてしまうので、更年期の症状が出る場合があり、期間的にみると長期治療は難しく、半年程度と考えておいた方がよいでしょう。

  • ミナーレ

    ミナーレとは子宮内避妊具(IUD)のことで、黄体ホルモンが放たれて内膜が少しずつ薄くなり、着床の阻害とピルの効果を持っています。最終的には生理の苦痛が楽になってきます。

手術治療

        
  • 筋腫核手術

    子宮は温存し、筋腫部分のみの手術となります。ホルモン治療では症状が良くならない場合などで、今後妊娠を希望しているが治療をしておいた方がいい、という方に向いています。開腹手術が主流でしたが、近年では腹腔鏡で体への負担を減らす方法があります。

  • 子宮摘出手術

    子宮の全てを摘出する手術となります。開腹手術や膣式手術、腹腔鏡手術で行います。子宮を摘出するので今後筋腫や子宮系の病気になることはありませんが、妊娠ができなくなります。ですので、妊娠についてはよく考えてから行った方がよいでしょう。

  • 非観血的手術

    手術とはいいますが、メスは使わずにUAE(子宮動脈塞栓術)で送る栄養を断つか、FUS(集束超音波治療)で筋腫を小さくする方法となります。どちらも傷が残らない、ほぼ痛みもない手術です。

自分の希望に合わせて選ぶ

このように、子宮筋腫の治療法は様々な方法があります。

女性の身体に出ている症状や子宮筋腫そのものの大きさや、その筋腫ができている場所や、女性の年齢や本人がこれから生きていく中で、妊娠や出産を希望しているのかというその人の価値観に至るまで、じつに様々な種類があるのです。

その事情に合わせてどんな方法を選択するかは、担当の医師とよく相談をして、自分の生き方に合った方法を選んでいくのが一番よいでしょう。